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ピールアパートフィルムについて

ピールアパートタイプ(引き剥がし式)フィルムの使い方


ピールアパートタイプ(引き剥がし式)フィルムの使い方を解説しています。※解説はフジ、ポラロイドどちらにも共通です。

フジインスタントフィルム FP-100C FP-100B について

●1枚目の引き出しを慎重にしてください!
1枚目を撮影後、番号1の白タブを引きますが、これまでは勢いよく白タブを引けば色タブ(プリントと現像剤が乗っている台紙)がローラーの間から出てきたのですが、このところのフジFP‐100C 及びFP‐100Bで勢いよく引いたときに白タブが切れてしまい、色タブが出てこない事故が多発しています。どうも1枚目がフィルムカートリッジからスムーズに出てこないことによるトラブルのように思います。
それで1枚目の引き出しを慎重にしていただきたいのです。
そのコツとしては、1枚目の白タブはかなり重い感じがして引き出すのに力がいりますので、白タブをちぎらないようにゆっくり引いてください。ズリッとプリント台紙(色タブ)が動く感覚があったらそこで初めて勢いよく引いてください。そうするとうまく色タブの先がローラーの間から出てきます。そうしたら引き抜いて現像を始めてください。

フジのものはポラロイドのものに比べて色タブ台紙のコシがないように感じています。それでローラーの手前でシワになって出てこないことがあります。ちょうどコピー機の紙詰まりに似た状況です。こうなったときは暗いところでカメラの裏蓋を少し開けて、1枚目を取り除いてください。2枚目の白タブが出るようにして蓋を閉めます。1枚目はあきらめて2枚目から撮影します。このとき何とか1枚目を助けようとすると、悪戦苦闘の末残りのフィルム全部をダメにしてしまうことになりかねません。

私の感想としては当初8枚パックであったのですが、いつの頃からか10枚パックとなったので(ポラロイドの場合)少しムリがあるのかも知れないと思っています。

●お客様からの連絡でフィルムパックに付いているスポンジ部分を1cmくらい切り取って短くすると、フィルムが出やすくなって引き出し時に詰まるトラブルが減るという情報をいただきました。確かにポラロイドのスポンジに比べて、フジのスポンジはかなり厚く、少し切り取ることで引き出し時の圧を軽減しようという試みです。

●フジFP-100C(カラー)について
フジFP-100Cは現像を終了して引き剥がした時点で少し白っぽく露光過剰のように見えますが、引き剥がし後時間が経つにつれてどんどん色が濃くなり画面がひきしまってきます。ちょっと600フィルムのような感じです。この点はポラロイドのカラーよりも著しい現象です。露光過多と思い絞りをさらに絞って次の撮影をしてしまったり、濃度目盛りを調整したりしがちですが、しばらく待ってプリントの変化が安定してから次の作業にかかってください。

ポラロイドがフィルムの生産中止を発表しましたが、引き剥がしタイプのインスタントフィルムはフジフィルムから発売されているものが同じサイズで互換性があります。フジのものは医療用などにも使われており、継続販売されています。写真はフジフィルムから発売されている引き剥がしタイプのインスタントフィルムです。FP-100Bは感度100のモノクロ、FP-100Cはカラータイプです。感度のよいFP-400、さらに高感度のFP-3000が現行発売されています。ポラロイドの664フィルムはISO100で使いやすいモノクロタイプです。1パックに10枚がセットされています。FP-100で撮影する場合、オートタイプのランドカメラのレンズのレンジを75にセットしてください。快晴・フラッシュ撮影と晴れ・曇天・室内のレバー切り替えが付いているカメラは、状況に合わせて切り替えておきます。



袋を破ってフィルムパックを取り出したところ。この状況では感光の心配はありません。でも直射日光などは避けて日影など暗いめのところでフィルムを取り出しましょう。



これがフィルムパックの姿。Polaroidの文字が読めるように置いていますが、本来はタブ(引き抜くための部分指差しているところ)が右側にくるように持ちます。



カメラに装填するところ。このときタブ部分がカメラの右側から出るようにして裏フタを閉じます。黒い紙は遮光のためのものです。



まず黒タブをいっぱいに引き抜いてしまいます。これで遮光紙がなくなり、撮影スタンバイとなります。黒タブを引き抜くと白タブが現れます。白タブはプリントごとにあり、1~10の数字が付けられています。写真は1の表示がされた白タブです。



ここからは撮影後となります。撮影が済んだら、白タブを引きます。すると引き抜いた白タブははなれ、同時にプリント台紙のタブがとび出します。写真は引き抜いた白タブととび出した台紙のタブ(写真では下の大きい方)で、上の白タブは2になっています。この状態で台紙は2本のローラーに挟まれてとび出ていますので、これを一定の速度で引き抜きます。同時に現像が始まります。引き抜く途中で止まったりすると画面にムラができます。



モノクロで約30秒。引き抜くと同時に腕時計を見て、現在の秒数を声を出して叫び(大げさ)ます。そうすると30秒後を間違えることがありません。現像時間が経過したら、ゆっくりとプリント用紙を引き剥がします。画像を確認する一瞬です。写真の左側の台紙は現像液がゼリー状で付いているので、プリントと分離させたらすぐにゴミ箱に棄てるようにしましょう。気温や湿度でも状況が変るので、現像時間を調整したり(引き剥がすまでの時間を加減する)、濃度加減のリングを調整したりしてよりいい画像を創作できるのです。

中古カメラ 写影堂
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